Bonjour à tous !
フランス留学中、日常生活で必ず利用する場所の一つが「スーパー」です。
フランスのスーパーには、Carrefour(カルフール)、Monoprix(モノプリ)、Auchan(オーシャン)、E.Leclerc(ルクレール)、Intermarché(アンテルマルシェ)、Lidl(リドル)など、さまざまな種類があります。
食材や飲み物はもちろん、洗剤、文房具、日用品までそろう便利な場所ですが、日本のスーパーと同じ感覚で買い物をすると、

「野菜に値段がついていない!」
「レジで何か聞かれたけれど分からない……」
「買った商品を誰も袋に入れてくれない!」

と、思わぬ文化の違いに戸惑うことがあります。
フランスのスーパーでは、自分で野菜を量ったり、商品を素早く袋に詰めたりするなど、日本とは異なる買い物のルールがあります。しかし、基本的な流れを一度覚えてしまえば、それほど難しくありません。
この記事では、フランスのスーパーでよくある文化の違いや、スムーズに買い物をするためのポイント、困ったときの解決策をご紹介します!

目次

  1. 入店・カートに関する違い
  2. 商品と価格表示に関する違い
  3. 野菜・果物の量り売りに関する違い
  4. レジでのマナーと袋詰めの違い
  5. 支払いとレシートに関する違い
  6. スーパーで起きがちなトラブル・困りごと5選
  7. おわりに

1:入店・カートに関する違い

買い物袋とカート用のコインを準備しよう

フランスのスーパーでは、基本的には、買い物客が自分のエコバッグやキャリーバッグを持参します。

フランスでは、商品の持ち運びに使われる使い捨てプラスチック製レジ袋の配布が原則として禁止されているため、袋が必要な場合は、レジ付近で紙袋や繰り返し使えるバッグを購入します。

また、大型スーパーのショッピングカートは、そのままでは使えないことがあります。カートの取っ手に1ユーロ硬貨や専用コインを入れて、鎖を外す仕組みになっている店舗が多いからです。買い物後にカートを所定の場所へ戻せば、コインは返ってきます。

入店時の荷物にも注意

大きな荷物を持っていると入店時に確認されることも。
フランスのスーパーでは、大きなリュックや旅行用バッグなどを持って入店すると、店舗によっては入口で声をかけられたり、中身を確認されたりすることがあります。また、大きな荷物を受付やロッカーに預けるよう求められる場合もあります。

エコバッグに商品を入れる場合の注意

小さなスーパーでは手で持つかごが用意されていることもありますが、袋もかごも持たず、商品を自分のエコバッグに直接入れて買い物をする人もいます。その場合は、レジでバッグの中の商品をすべて出し、空になったことが分かるようにしましょう。
店舗によっては、会計時にバッグの中が空になっているか確認されることもあります。

対策: スーパーへ行くときは、エコバッグと1ユーロ硬貨を用意しておくと安心です。袋を忘れた場合は、レジで次のように伝えましょう。

“Un sac, s’il vous plaît.” (袋を一つお願いします)

2:商品と価格表示に関する違い

「通常価格」と「会員価格」を見分けよう

フランスのスーパーの商品棚には、さまざまな価格表示があります。

通常価格のほかに、

  • 会員カードを持っている人だけが利用できる価格
  • 2個以上購入した場合の割引価格
  • 後日使えるポイントとして還元される金額
  • 1キログラム、1リットル当たりの単価

などが同時に表示されていることがあります。

特に注意したいのが、“Prix avec la carte” や “Prix carte” と書かれた価格です。これは、そのスーパーの会員カードを提示した場合に限って適用される価格です。

また、“2 achetés = le 3e offert” は「2個購入すると3個目が無料」、“Le deuxième à -50 %” は「2個目が50%引き」という意味です。商品を一つだけ購入しても、表示されている割引価格にはならないことがあります。

フランスでは、商品価格はユーロ建て・税込みで、消費者が分かるように表示することが義務付けられています。ただし、同じ棚に似た商品が並んでいるため、値札と商品を取り違えないよう、商品名や容量まで確認しましょう。

対策: 大きく表示された数字だけではなく、その周りに書かれている小さな文字も確認しましょう。

覚えておくと便利な表示は次のとおりです。

  • Prix au kilo:1キログラム当たりの価格
  • Prix au litre:1リットル当たりの価格
  • À l’unité / à la pièce:1個当たり
  • Promotion:割引、キャンペーン
  • Offert:無料、プレゼント
  • Avec la carte:会員カード利用時
  • Lot de 2:2個セット

パックで並んでいても1本だけ買えることも

ミネラルウォーターは6本入りなどのパックで積まれていることがありますが、商品によってはパックを開けて1本ずつ購入できる場合もあります。ただし、すべての商品で可能とは限らないため、単品の価格表示があるか確認しましょう。

牛乳が常温の棚に並んでいる!?

フランスのスーパーで日本人が驚くことの一つが、牛乳が冷蔵コーナーではなく常温の棚に並んでいることです。フランスでは、長期保存できるUHT(超高温瞬間殺菌)牛乳が広く販売されているためです。未開封であれば常温保存できますが、開封後は冷蔵庫で保存します。

プチ情報
レジで会員カードの有無を聞かれたら、“Avez-vous la carte du magasin ?” (このお店の会員カードを持っていますか?)と尋ねられている可能性があります。持っていなければ、“Non, merci.”(いいえ、結構です)と答えれば大丈夫です。

3:野菜・果物の量り売りに関する違い

レジへ行く前に、自分で量ってラベルを貼ることも

フランスのスーパーで、特に戸惑いやすいのが野菜と果物の購入方法です。
袋詰めされた商品ではなく、一つずつ自分で選ぶ野菜や果物は、重さによって値段が決まることがあります。
店舗によっては、売り場に置かれた秤に商品を載せ、画面から商品名や番号を選び、印刷された価格ラベルを袋に貼ってからレジへ持っていきます。
例えば、リンゴ売り場に「番号15」と書かれていた場合は、リンゴを袋に入れて秤に載せ、画面またはボタンで「15」を選びます。すると、重さと価格が記載されたシールが出てきます。
一方、最近ではレジやセルフレジで量る店舗もあります。また、アボカド、レモン、マンゴーなど、重さではなく一個単位で販売されている商品もあります。
そのため、「フランスでは必ず自分で量る」と決めつけず、売り場に秤があるか、商品に “à la pièce” や “au kilo” と書かれているかを確認することが大切です。

対策: 売り場に秤があれば、商品を量ってラベルを貼ってからレジへ行きましょう。
分からないときは、店員さんに商品を見せながら次のように尋ねます。

“Je dois peser ça ?” (これは量る必要がありますか?)

秤の場所を尋ねる場合は、

“Où est la balance, s’il vous plaît ?” (秤はどこですか?)

と言えば伝わります。

4:レジでのマナーと袋詰めの違い

レジ係に挨拶し、自分で素早く袋に詰める

フランスのスーパーでは、レジ係の人が商品を袋に入れてくれることはほとんどありません。
レジのベルトコンベヤーに商品を並べ、スキャンされた商品を自分でエコバッグに入れていきます。
前の人の商品と自分の商品を区別するため、ベルトコンベヤーに置かれている仕切り棒を、自分の商品との間に置くのも一般的です。


自分の番になったら、まずレジ係の人に “Bonjour !” と挨拶しましょう。
フランスでは、店員と客は対等な立場と考えられています。無言で商品を置き、支払いだけを済ませるよりも、最初に挨拶をすることで、その後のやり取りもスムーズになります。
レジ係の人は、商品を次々と素早くスキャンします。商品がたまってから袋に入れようとすると、次の人を待たせてしまうため、スキャンされたそばから袋に詰めていきましょう。
重い物や丈夫な物を先に入れ、パン、卵、果物など、つぶれやすい物を最後に入れるのがポイントです。

対策: レジへ並ぶ前にエコバッグを開き、すぐに商品を入れられるよう準備しておきましょう。

会計が終わったら、

“Merci, au revoir !” (ありがとうございます、さようなら)

と挨拶をしてレジを離れると、とても自然です。

5:支払いとレシートに関する違い

レシートが必要な場合は、自分から伝える

フランスのスーパーでは、クレジットカードやデビットカードによる支払いが広く利用されています。セルフレジでは、カード払い専用の機械も多いため、“Carte bancaire uniquement” や “CB uniquement” と表示されていないか確認しましょう。

カードを端末に差し込んだ場合は、暗証番号の入力を求められることがあります。

タッチ決済は、“sans contact” と呼ばれます。カードのマークが表示されている場所にカードをかざせば支払えます。

現金は原則として利用できますが、カードについては、店舗側が事前に分かりやすく表示していれば、最低利用金額を設定したり、カード払いを受け付けなかったりすることが認められています。小さな食料品店では、レジ周辺の表示も確認しましょう。

また、現在のフランスでは、レシートが自動的に印刷されず、必要な人だけが受け取る方式が一般的です。レジ付近には、希望すればレシートを受け取れることが表示されています。

対策: レシートが必要な場合は、支払いの前後に次のように伝えましょう。

“Je voudrais le ticket de caisse, s’il vous plaît.” (レシートをお願いします)

カードで支払いたい場合は、

“Je paie par carte.” (カードで支払います)

現金の場合は、

“Je paie en espèces.” (現金で支払います)

と言います。

商品の価格や割引が正しく適用されているか確認するためにも、慣れないうちはレシートを受け取っておくと安心です。

6:スーパーで起きがちなトラブル・困りごと5選

  • 野菜や果物を量り忘れた
    → 店舗によっては、レジで商品をスキャンしたときに、価格ラベルがないことを指摘されます。
    レジ係がその場で対応してくれることもありますが、自分で売り場へ戻って量るように言われる場合もあります。
    “Désolé, j’ai oublié de le peser.”(すみません、量るのを忘れました)
    と伝えましょう。
    後ろに人が並んでいても、慌てる必要はありません。初めて利用する店舗では、野菜売り場に秤がないかを確認してからレジへ向かいましょう。
  • 表示されていた割引価格にならない
    → 値札に大きく書かれていた価格が、会員カードを持っている人だけの価格だった可能性があります。
    “avec la carte” “réservé aux membres” “avantage fidélité” などの表示がないか、もう一度確認しましょう。また、複数購入が条件となっているキャンペーンや、値引きではなくポイントとして還元されるキャンペーンもあります。
    金額に疑問がある場合は、レシートを見せながら、
    “Je crois que le prix n’est pas correct.” (価格が正しくないと思います)
    と伝え、サービスカウンターで確認してもらいましょう。
  • セルフレジが途中で止まってしまった
    → セルフレジでは、スキャンした商品の重さと、袋詰め台に置かれた商品の重さを照合していることがあります。スキャンしていないエコバッグを台に置いたり、商品を別の場所へ移動したりすると、機械が止まり、店員の確認が必要になることがあります。
    また、ワインやビールなどのアルコール類を購入すると、年齢確認のため、店員が来るまで支払いに進めない場合があります。フランスでは、18歳未満への酒類の販売は禁止されています。
    画面に赤い表示が出たら、何度も操作せず、近くの店員さんに、
    “Excusez-moi, j’ai un problème.” (すみません、問題があります)
    と声をかけましょう。
  • エコバッグを忘れてしまった
    → レジ付近で紙袋や繰り返し使えるバッグを購入できます。
    ただし、スキャンが始まってから袋を探すと慌ててしまうため、レジに並ぶ前に購入する袋を手に取っておきましょう。袋自体も商品なので、ほかの商品と一緒にスキャンしてもらいます。
    小さく折り畳めるエコバッグを、普段使う鞄の中に一つ入れておくと便利です。
  • 平日の夜や日曜日に行ったら閉まっていた
    特に地方都市や小さな町では、平日でも都市部のスーパーほど遅くまで営業していない店舗があります。
    → フランスでは、日本のスーパーのように、毎日朝から夜遅くまで営業しているとは限りません。
    特に日曜日は、午前中のみ営業する店舗や、通常より早く閉店する店舗があります。フランスの小売食品店では、原則として日曜日の13時まで従業員を勤務させることができ、観光地区など一定の条件を満たす場合に限り、午後も営業できます。
    祝日や地方都市では営業時間がさらに短くなる場合もあります。日曜日や祝日に買い物をする場合は、事前に店舗の公式サイトや店頭の営業時間表示を確認しておきましょう。

7:おわりに

フランスのスーパーは、現地の暮らしや食文化を身近に感じられる、とても楽しい場所です。
チーズやヨーグルト、ハム、ワイン、お菓子など、日本ではあまり見かけない商品が並んでいるため、売り場を歩くだけでも新しい発見があります。
一方で、野菜や果物を自分で量る、商品を自分で袋に詰める、レシートが必要な場合は申し出るなど、日本とは異なるルールもあります。
最初はレジのスピードや聞き慣れないフランス語に緊張するかもしれません。しかし、

“Bonjour”
“Merci”
“Au revoir”

という基本的な挨拶ができれば、難しい会話ができなくても大丈夫です。
分からないときは商品や画面を指しながら、“Excusez-moi” と店員さんに声をかけてみましょう。
スーパーでの買い物に慣れることは、フランスでの生活に慣れるための大きな一歩です。ぜひ、現地ならではの食材やお気に入りの商品を見つけて、毎日のフランス生活を楽しんでくださいね。

Bonnes courses !

留学の資料請求、メール相談、見積もり依頼はこちらからどうぞ!